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小倉「紫川さくら通り」横断歩道アナウンス、「子どもの声になった理由」とは

道路が狭く頻繁に信号が変わり、つねに混みあう「鴎外橋東交差点」信号付近

道路が狭く頻繁に信号が変わり、つねに混みあう「鴎外橋東交差点」信号付近

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 小倉中心部を走る県道63号線(通称=紫川さくら通り)「鴎外橋東交差点」の歩行者信号機の音声アナウンスが昨年10月、「子どもの声」に変わった。同信号機を管理する小倉北署に理由を聞いた。

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 同信号機のある、「井筒屋小倉店」(北九州市小倉北区船場町)と「水環境館」(同)の間をつなぐ道路は、平日は納品業者の車両や駐車場待ちの車列が連なり、週末は観光客や近隣商業施設への客など幅広い世代の歩行者が行き交い、特に混雑することで知られる。

 アナウンスは、女の子ども声で「信号が青になりました」「まもなく信号が変わります」「赤信号になりました」と、信号の変化に伴い歩行者に注意を促す。

 買い物に来たという地元の60代女性は「子どもの声はたしかに聞き取りやすい」と目を細める。

 小倉北署交通課の担当者は、子ども声アナウンス機能を付けた理由について、「孫のような年齢の子どもの声で促されることで、高齢者は特に注意を払うようになる。ボタンを押して横断歩道を渡ることを促すことが目的」と話す。新機能の設置から約5カ月、同交差点での事故は起きていないという。

 福岡県警では同機能を「孫心(まごころ)押しボタン」として県内数カ所の歩行者用信号機に設置しており、小倉北署管内では同交差点と「日明団地前交差点」の2カ所に設置している。子ども声の主は「小学5年生の声優」という。

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