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小倉の老舗中古CD店「ボーダーライン」移転1年 「アナログの良さ伝えたい」

CDやレコード、DVDなどが所狭しと並ぶ店内

CDやレコード、DVDなどが所狭しと並ぶ店内

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 小倉駅新幹線口の中古CDショップ「ボーダーライン」(北九州市小倉北区浅野2、TEL 093-511-2531)が、移転リニューアルから1年を迎える。

ロック中心の品揃えから、クラシックやジャズなど広く取り扱うようになった

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 小倉駅前郵便局が同店の場所に移転することに伴い、押し出される形で昨年10月に移転リニューアル。約22坪の店舗面積に、CD・DVD・レコード約1万5000点をそろえる。

 福岡市で1983(昭和58)年に創業した同店。「数年後に小倉店を開業して以来ロック中心の品ぞろえをしてきた」(スタッフの花村史朗さん)といい、店内の棚には60年代~80年代のパンクやロカビリー、プログレッシブなどの商品が並ぶ。「近年はお客さまの年齢も幅広くなり、クラシックやジャズの名盤や昭和歌謡のニーズも高まった。以前持っていたものを買い直したり、買えなかったものを買ったりする例が目立つ」とも。

 中古CDのマーケットは大手チェーンによって占められているが、「音楽知識が豊富なスタッフの目利きによる仕入れや、老舗ならではのレアな品ぞろえで対抗したい」と花村さん。平日の昼間でも、中年男性らのオールドロックファンが多く詰めかけている。

 「少し前までは12インチアルバムでDJプレイする若者らがレコードを買い求めるケースが多く、アルバムもよく出ていたが、若い層の多くがダウンロードによって音楽を買い求めるライフスタイルに変わり、ジャケットなどの所有欲も薄れた」と現状を憂う花村さん。一方で、「カセットテープやレコードのアナログの音を懐かしんだり、ノイズの入る音を新しいと感じる層が現れたりしている」ことから、時代に合わせたニーズをくみ取りながら商品選びをしているという。「客層の年齢層は上がっているが、若い世代にもアナログの良さを伝えていきたい」と抱負を話す。

 営業時間は11時~20時。

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