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北九州で介護SNSアプリ、「介護ってかっこいい」へ

椛山さんの事業所「ホームタウン大里」でアプリの説明をする介護スタッフ

椛山さんの事業所「ホームタウン大里」でアプリの説明をする介護スタッフ

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 IT事業者「Release(リリース)」(北九州市小倉北区浅野3)が7月、介護従事者と被介護者、家族らのコミュニケーションを支援するSNSアプリ「リリース」の提供を始めた。

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 アプリは、被介護者を取り巻くグループを作ることで、体重や血圧チェックなどの体調管理情報のほか、ケアプランの作成支援、スケジュール管理やチャット機能などを提供している。

 同社社長の椛山隆文さんによると「介護施設やケアマネジャー、(被介護者の)家族間の連絡はファクスや電話がほとんどで、情報共有が進んでいない。これらをスムーズにすることで、事業者の業務負担を軽減することや家族の安心感につなげたい」という。

 椛山さん自身も、デイサービス施設3カ所を運営している。「介護業務は、『精神的、体力的にきつい』などのイメージばかりが目立ち、業界の地位が上がっていない。介護従事者の日々の奮闘ぶりを情報発信することで、介護ってかっこいいというイメージにつなげ、持続可能な福祉社会に」と意気込む。

 アプリの普及には業界大手の「さわやか倶楽部」(本社=北九州市小倉北区)の協力も取り付けた。ユーザー数3000を当面の目標に据えた。

 アプリのダウンロードや利用料は無料。「(アプリ内の)広告掲載で収益化を図っている」とも。

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