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小倉「かすうどん大福」が5周年-地元出身店主が大阪庶民の味の普及図る

店主の入嶋修一さんは、大阪で出合った「かすうどん」の魅力を小倉でも広めたいと開業した

店主の入嶋修一さんは、大阪で出合った「かすうどん」の魅力を小倉でも広めたいと開業した

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 小倉の飲食店街・紺屋町のうどん専門店「かすうどん 大福」(北九州市小倉北区紺屋町、TEL 093-521-3399)が7月、開業から5周年を迎える。

「最近のヒット」という「鶏ネック卵とじうどん」

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 店舗面積は約10坪、席数は11席。牛の小腸を素揚げした「油カス」をトッピングする「かすうどん」は大阪・南河内地方の郷土料理で、小倉出身の店主・入嶋修一さんは、大学進学で大阪に行き、その後現地で就職したときに「会社の先輩から教えられた。肉のうま味が凝縮された独特の風味と歯応えに、これまで味わったことのない感銘を受けた」と言う。

 5年前、帰郷とともに、その味を「小倉でも広めていきたい」と思い立ち開業。「もともと北部九州の人は内臓を食べることに抵抗が少ない。九州ではまだなじみがないが、独特の味わいはきっと受け入れてもらえると思った」と話す。

 入嶋さんは「関西風のだしでそのまま提供しても小倉の人には受け入れられない。九州風の甘いだしに変更して、油カスと合わせておいしく食べられるよう工夫を重ねた」と言い、店名の「大福」は「大阪と福岡のコラボ」の意味を込めた。当初かすうどんを含め6つだったメニューは、客の要望や「自らの創作意欲」で拡充し、今では30以上のうどんメニューがある。最近のヒットは「鶏ネック卵とじうどん」(750円)で、「毎日10杯程度オーダーがある」という。

 その他の主なメニューは「かすうどん」(600円)、「明太バターうどん」「豚しょうがぶっかけうどん」(以上560円)、「かすカレーうどん」(700円)、「担担かすつけ麺」(650円)など。うどん店には珍しい「替え玉」(半玉100円)も提供する。

 営業時間は11時30分~14時、22時~翌6時。木曜定休。

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