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小倉の鉄道ファンが「青春18きっぷ」で東京―小倉の旅 列車乗り継ぎ「19時間9分」

19時間9分かけて小倉駅に到着した

19時間9分かけて小倉駅に到着した

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 小倉北区在住の自営業、沖田貴さんが3月31日、「青春18きっぷ」を使って東京―小倉間の鉄道旅行に挑んだ。

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 「青春18きっぷ」は、全国のJR各社が運行する普通列車や快速列車などが期間限定で1日乗り放題になる利用券で、販売価格は5枚つづり=1万1,850円。1枚当たり2,370円と安価なことから、鉄道ファンを中心に人気を集めている。「青春18」と名付けられているが年齢に関係なく利用できる。1回分は乗車した当日限り有効で、何度でも乗り降りでき途中改札から出ることもできる。

 鉄道ファンで仕事上出張機会が多いという沖田さんによると、2017年3月の全国JRダイヤ改正により、新幹線や特急を使わず「青春18きっぷ」1枚で東京から九州まで一日で到達できることが分かったため挑戦したという。

 乗車した列車が日付をまたいだ場合は、0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効なため、4時55分に東京駅を出発すると、中間の門司駅23時58発を経由して小倉駅には0時4分に到着。19時間9分の長旅が完結する。乗り換え回数は13回。

 iPhoneのメンテナンス業務を行っている沖田さんは、今回の旅行の一部始終をiPhoneで撮影したという。「すでに体験談がいろいろなサイトに掲載されており、『後半、座れないと辛すぎる』『暇との戦いの19時間』などと紹介されているが、グーグルマップを起動しておき、その先の沿線に何があるか、すれ違う列車や並走する新幹線を事前に時刻表で調べておき、車窓からの撮影ポイント押さえると結構忙しい。モバイルバッテリーは必須」と笑顔を見せる。

 「東京駅では地下深いホームから出発するので、時間に余裕を持って駅に向かうこと」とも。

 このほか、同じ挑戦を試みる人へのアドバイスとして、「乗り換え時間が1分の場合は、たいてい同じホームに着くので問題はない。時間に余裕のある駅での、コンビニやトイレの情報などを事前に仕入れておくとよい。姫路駅は構内にコンビニやパン屋などがあり食料調達に便利。相生―糸崎間は1本の列車で行けるが、途中岡山で降り買い物を済ませて次の列車で向かっても糸崎で追いつくことができる。車両内のトイレはほとんど和式でトイレットペーパーが用意されていない場合が多い。流せるティッシュも用意しておくべき」と話す。

 「都会を走る10両編成以上の長い列車から、郊外を走る短い編成の列車への乗り換えは要注意。なるべく車両中央部に乗車しておき、移動距離を短くする工夫が必要。大垣―米原間は、乗客が多くまず座れないため覚悟しておくべき。途中駅でも全てそうだが1分でも遅れると乗り継げない場合があり、緊張が絶えない。最終局面の下関で小倉行きに乗れないとかなり落ち込むことになる」とも。

 沖田さんは「4時55分東京発の列車には、それらしき人が十数人いた。途中乗り換えても同じ顔ぶれの人がおり、全然見知らぬ人たちの団体旅行のような雰囲気もあった。小倉にたどり着いた時は、東京で見かけた人が4~5人いた」と振り返る。

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