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小倉の筆字アトリエ「温」、元保育士が起業-「名前に込められた思い」つづる

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 小倉・魚町の筆字アトリエ「温(おん)」(北九州市小倉北区魚町3)が開業から3カ月を迎える。開業日は4月7日。

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 一昨年、雑貨クリエーターらを集めてオープンした「ポポラート三番街」の一角、店舗面積は約1坪。出産祝いや結婚祝い、誕生日プレゼント用の「メッセージ」を独特の筆致で描くように書をつづる。

 店主の木村真吾さんは今年3月まで6年間市内の保育園で保育士として勤務していたが、「収入は厳しく、いずれは書で独立」と願い続け、今年3月に退職、4月に起業した。開業から3カ月が過ぎ、「徐々に口コミなどで広まっている。前職よりは安定した収入が得られている」という。

 「専門学校時代にアルバイトで働いた居酒屋でのメニュー書きを通じ、書に出合った」と木村さん。「当時の店主やお客さまに喜ばれたことがきっかけ」で友人らに書をプレゼントするようになり、保育士として勤務した間も無料で依頼を引き受けていたが、あるとき友人から「ちゃんと代金を支払いたい。そのほうが(書の腕前も)上手にもなると思う」と言われ、「言葉人詩太(ことばびとうーた)」のペンネームを付け、副業として活動し始めた。

 「書自体はあくまで自己流で独学。これまでは自由に書いてきたが、ここ最近は書道的な作品が要求され、いずれ壁にぶつかるかもしれない。もっと練習を積んで、文章を書くのではなく、文字自体に力を込めて伝わるような作品作りをしたい」と抱負を話す。

 「贈る相手の人柄や、名前に込められた願いや思いのイメージを広げ、メッセージをつづる」という「名前でつづる言葉」の料金はサイズによって異なり、はがき大=2,000円、2L=2,500円、色紙=4,500円、B4=6,000円など。ほかに、新築祝いや開業祝い用に、「瓦に文字を描く『縁瓦』」(8,000円)など。

 営業時間は11時~18時。

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