小倉の「中屋興産ビル」(北九州市小倉北区魚町3)で2月11日、遊休不動産を素材に事業化のアイデアを練る「リノベーションスクール」が始まった。受講者は、不動産業者や建築を学ぶ学生、建築家、行政職員ら全国各地から集まった約200人。
小倉北区の繁華街を中心に8件の遊休不動産の活用方法を探る「事業計画コース」や、今年アーケードを撤去する予定の「サンロード商店街」(魚町3)を植栽などで彩るシミュレーションを行う「公共空間活用コース」、にぎわいづくりや新産業戦略を練る各地の市職員の意識改革を目的とした「公務員リノベコース」、市民から集めたセーターやダウンジャケットを断熱材として活用する「セルフリノベーションコース」などに別れる。
2011年6月に始められ、今回で8回目。「これまで16件の事業が実現し、進行中の案件はさらに10件ほどある。約300人の新しい雇用が生まれ、通行量調査では3割以上の歩行者が増えた」とディレクターの嶋田洋平さん。
事業計画コースの受講者は、15日の最終プレゼンテーションまでにアイデアを練り、実現可能な事業計画に高め、それぞれの不動産オーナーに提案する。