北九州国際会議場(北九州市小倉北区浅野3)で5月24日、世界的に活動する建築家、坂茂(ばんしげる)さんの講演会が行われる。主催は、北九州市とまちづくり団体の「We Love小倉協議会」(事務局=紺屋町)。
阪神・淡路大震災での仮設住宅「紙のログハウス」や「紙の教会」、東日本大震災の避難所で使われた「紙の間仕切り」、津波災害を受けたスリランカでの復興住宅、ニュージーランド・クライストチャーチ地震での仮設教会など、国内外を問わず大規模自然災害の被災者への建築を通じた支援を行ってきた坂さん。今月24日開館予定の大分県立美術館(大分県大分市)の設計にも携わり、九州にはたびたび訪れている。
「(講演会は)知人を通じた縁で坂さんに来ていただけることになった」と同協議会会長の辻利之さん。「建築作品を通じて社会貢献をする坂さんの世界観を、建築に携わる人だけでなく、まちづくりに関わる多くの人に知ってもらいたい」と呼び掛ける。
北九州市には、同会議場のほか、西日本総合展示場本館(同)や北九州市立中央図書館(城内4)、北九州市立美術館(戸畑区鞘ヶ谷町)など、坂さんがかつて在籍した磯崎新(いそざきあらた)アトリエによる建築が多数存在する。「以前から少なからず縁のあった北九州での開催にこぎつけることができた」とも。
10時30分開場、11時開演。入場無料。参加申し込みは4月24日から市ホームページの「ネット窓口」で受け付ける。