北九州市にぎわいづくり懇話会(事務局=北九州市小倉北区浅野3)は2月20日、市の無料情報誌「雲のうえ」24号を発行し、配布を始めた。
ページの大部分を「おやつの時間」特集として、市内の甘味処や駄菓子店、和菓子店、スイーツ店など43店を紹介している。産業革命以降、各地から集まってきた工場労働者向けに、活力の元として甘いものが好まれ、北九州独特の文化が育まれたといわれている。「おやつ」は、「編集委員の中でいずれ取り上げるべき特集としてずっと機会を窺っていた」と同懇話会の担当者。
同誌は「北九州市に、より多くの方々に来てもらいたい。食は市を紹介するうえで最適なコンテンツ」と言い、これまで「食堂」「うどん」「酒場」「ラーメン」など食に関するテーマを多く取り上げてきた。
巻頭のエッセーで編集委員のつるやももこさんは「おでんやラーメンを食べた後に、あるいは一緒に甘いぼた餅を食べるという習慣。夜のぼた餅など、血糖値の上塗り行為だ。分かっていてもその誘惑を前にあらがうことなく陥落する人々を今まで何人も見てきた」と、市民のぼた餅への愛情に触れている。
体裁はB5版変形48ページ。「ブックセンタークエスト」(馬借1)や市役所、スターフライヤー機内などで配布している。