小倉「昭和館」(北九州市小倉北区魚町4、TEL 093-551-4938)で10月29日、同館の創業77周年を記念したオールナイト上映イベント「妖しく輝くオールナイト」が開催される。
映画4本とライブ演奏2本で構成され、「(ハロウィーンの)妖しいイメージにぴったりの女優・秋吉久美子さんをメーンのゲストに迎え、秋吉さんが出演した『異人たちとの夏』をオープニングトークと共に上演する」と支配人の樋口智巳さん。
ライブは、フランス在住のアコーディオン奏者・伊藤浩子さんとギター奏者のシルヴァン・ディオニさんのデュオ「メルティング・ポット」と、地元ロックバンド「首振りドールズ」のアコースティックバージョン「アルコールクラブ」が演奏する。ディオニさんは、普段のギターを津軽三味線に持ち替えて「和洋折衷の異色の演奏をする」という。
樋口さんによると「(同館の)オールナイト営業は、深夜の過ごし方の多様化に伴って20年前から途絶えていたが、映画文化の一つとして復活させたいと3年前から再開した。オールドファンの懐かしむ声や、若い層が新鮮と感じてくれていることで続けている」といい、倉庫に眠っていた「オールナイト」の看板も引っ張り出してきた。
映画はほかに、大島渚監督の遺作で松田龍平さんのデビュー作となった「御法度(ごはっと)」、今年公開されたスペイン映画「マジカル・ガール」、「最終回は少し笑いも」(樋口さん)とティム・バートン監督の「ダーク・シャドウ」を上映する。
隣接する旦過市場の「旦過うどん」や「あおぞら堂」「丸ふじ」が同イベントに出店し、かぼちゃプリンやかぼちゃコロッケ、おでんなど、ハロウィーンを意識したグルメを提供する。
観覧料は3,500円(前売り3,700円)。19時~翌6時ころ。