小倉駅新幹線口のコワーキングスペース「ファビット」(北九州市小倉北区浅野2)で10月30日、副業や兼業などの働き方を議論するイベント「次世代ワークデザインフォーラム」が開催される。
主催は、市が主管する「次世代ワークデザイン研究会」(事務局=産業経済局産業政策課)で、同研究会が今年発足したことによるキックオフイベント。
労働人口減少や長時間労働問題、効果的な労働力確保を目的に、政府主導で「働き方改革会議」が進められ、同会議のテーマ「一億総活躍社会」に呼応した一部の大手企業で、従業員の副業を許可する動きが出ている。主催した市担当者は「中小企業経営者の副業・兼業への理解がまだ進んでいない。市内企業の多様な人材確保や、誰もが充実感を持って働ける町の構築を目指している」と背景を話す。
基調講演は、「雇用する側から見た副業・兼業」をテーマに、実際に従業員の副業を許可したことで得られた効果などを「ロート製薬」「ヤフー」の担当者らが披露するほか、中小企業庁の職員が制度の事例などを発表する。
講演後行われるパネルディスカッションは、北九州市立大学教授・見舘好隆さんをモデレーターに講演者の3人を加えて「新しい働き方が引き起こすムーブメント」をテーマに語り合う予定。
前出の市担当者は「副業や兼業に興味のある働き手や、導入を考えている中小企業経営者に来場してほしい」と期待を込める。
開催時間は15時30分~17時30分(終了後19時まで交流会)。参加無料(交流会参加費は1,000円)。