小倉経済新聞の2018年PV(ページビュー)ランキングは、ど派手な衣装が全国的な話題になる「北九州市の成人式」が今年も1位2位を独占した。
【動画ニュース】北九州空港に世界最大級の貨物輸送機「アントノフ」
今年の成人式では、前夜からたくさんの新成人が押し寄せ、団体ごとに一斉に衣装の着付けをする貸衣裳店「雅(みやび)」(北九州市小倉北区宇佐町)の様子を徹夜でリポートしたほか、成人式会場に、「レッドカーペット」を持参した新成人で現役モデルの大庭凪紗(なぎさ)さんの「ネオ着物」発表を伝えたことが話題になった。
統計上、動画ニュースはランキングに含まれないが、「みんなの経済新聞ネットワーク」で配信する全国のそれらの中でも上位にランクインするほど再生回数が多く、全国的な注目度の高さが際立った。
ランキングは1月1日から12月14日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り。(カッコ内は掲載日)
1. 北九州の奇抜な衣装「成人式」に新潮流? 「レッドカーペット持参」新成人も(1/7)
2. 北九州の新成人が押し寄せる貸衣裳店「みやび」 深夜から早朝の着付け作業(1/7)
3. さようなら「スペースワールド」 「涙と笑顔」のハイタッチでお別れ(1/8)
4. 「ロバート」秋山さん父のハンバーグ店閉店 海賊船「廃船」理由に(6/4)
5. 小倉駅に居酒屋「駅から三十歩横丁」開業へ 1000平米に8業態(12/11)
6. スターフライヤー「初日の出」フライト 「100倍の難関」くぐり抜けた35組搭乗(1/3)
7. 北九州空港に世界最大級輸送機「アントノフ」 米・固定翼無人機「ガーディアン」運ぶ(4/25)
8. 小倉駅前のレストランバー「キッチンQ」1年半ぶり再開 「原点回帰」へ (12/10)
9. 「北九州都市高速道路」4号線通行止め解除(7/10)
10. 門司港の岸壁にスーパーヨット「A」 乗船者はアンドレイ・メルニチェンコさんか(5/29)
3位にランクインした「スペースワールド閉園」から早くも1年が経とうとしている。先 日、シンボル的存在だったシャトルの解体工事が始まり、ツイッターなどで痛々しい写真が拡散され、市民の間に広がる喪失感を反映してか、現在でもアクセスが伸びるほど注目度が高い。
4位の、お笑いグループ「ロバート」秋山さんの父・秋山幸重さんが経営していた船上ハン バーグレストラン「ファンキータイガー」が、船の老朽化を理由に閉店を知らせる記事では、秋山さん本人がドラマチックな人生を振り返りながら語った名セリフ「海賊は陸に上がっても海賊であり続ける」がツイッターなどのSNSで拡散され、記事への注目も循環する形となった。同店の閉店後、近くの古民家を約3カ月かけて自ら改修し、「新生『ファンキータイガー』は年内にオープンする」(秋山さん)予定。
少し風変わりな話題も7位と10位にランクインした。北九州空港に飛来した「アントノフ」は、旧ソ連時代に軍用機として活躍した大型貨物輸送機で、アメリカ軍が軍備としても使用している無人偵察機を積載してきたことがマニアの間で話題となった。
ロシアの大富豪アンドレイ・メルニチェンコさんが所有すると言われる「スーパーヨットA」の、門司港停泊を伝えた記事では、近くに住む読者からもたらされた情報によっていち早く伝えることができた。大きくなめらかな真っ白の船体が約1カ月間メンテナンスのため停泊し、多くの見物客が押し寄せた。
7月発生した「西日本豪雨」の影響で土砂崩れが起き「北九州都市高速道路」が寸断され、市民生活に大きな影響を与えたが、わずか数日で復旧した話題も記憶に新しい。
飲食店情報も注目されている。5位の「小倉宿 駅から三十歩横丁」や8位の「キッチンQ1年半ぶりに再開」、10~20位以内には、原価で提供する割烹料理店「げん割烹」や新ジャンル焼き鳥店「ジル・アンド・コー」の開業、老舗居酒屋「武蔵」が65周年を迎えたことを伝える記事などが並び、読者の関心が高いことが伺われた。2019年も「小倉経済新聞」ならではの視点で、町の動向に目を向けていきたい。