北九州市立美術館分館(北九州市小倉北区室町1、TEL 093-562-3215)で来年1月2日から、「小さな画面に無限の世界~熊谷守一展」が開催される。
同展では、熊谷守一の初期の写実画から、単純化された形を明瞭な輪郭線で描いた「モリカズ様式」の作品、書や墨絵作品など、70年以上にわたって描かれた作品約170点を展示する。
熊谷守一は、晩年の多くの作品が個人によって収集された所蔵で、美術館などで調査研究される機会が少なかったことから、「美術史上での位置付けが難しい画家の一人」とされてきたが、近年個人コレクションの美術館への寄贈などをきっかけに大規模な展覧会が開催されるようになり、あらためて熊谷作品への関心が高まってきた。「初期から晩年までの代表作だけでなく、これまであまり紹介されなかった作品も含めた約170点を展示する」と同館学芸員。
リバーウォーク北九州・大学棟内(西日本工業大学)で1月29日14時~16時、同展を監修した天童市美術館学芸員の池田良平さんが講演を行う。入場無料。
1月14日・21日、2月11日は、学芸員が展覧会や作品を解説するギャラリートークを予定。14時~。参加無料(別途入場料必要)。
開館時間は10時~20時(入館は19時30分まで)。入場料は、一般=800円、高校・大学生=600円、小・中学生=400円。2月12日まで。初日の2日には、記念品として「熊谷守一のポストカードと、ちりめんでできた猫の根付け」を先着100人に配布する。