吉本興業(大阪府大阪市)は10月、グループ会社の現職の専務取締役ら7人を全国7エリアに配置転換する「住みます専務」プロジェクトを発表し、24日、九州地区に配属された黍原義和(きびはらよしかず)さんが横矢順二小倉北区長を表敬訪問した。
現在47都道府県に配属されている「住みます芸人」のバックアップや、「経験豊富な社員を地方に配属し、『笑い』を通じてまちづくりのサポート」をすることが目的。黍原さんは、お笑いコンビ「やすきよ」や明石家さんまさんのマネジャーを長年続け、「約20年前に現場から退き、久々こうして現場に足を運ぶことになった。決して左遷ではない」と話す。
横矢区長は「北九州には魅力ある人や資源など強くアピールすべきものはたくさんあるが、市民のシャイな性格からかうまくPRできていない。こうして外部の力を借りることは、まちづくりにおいてとても大切なこと。お笑いのパワーやまちづくりアイデアに期待している」と話す。
黍原さんは「お笑いタレントのマネジャーを長年続けた経験が、人への心配りや縁結びにきっと役立てられると思う。現在58歳だが、骨を埋める覚悟でこの地でのご縁を大切にしたいと思う」と抱負を話した。黍原さんは今月から福岡市に居を構え、九州全体で活動していく予定。