小倉・室町のカフェ「銀の時計」(北九州市小倉北区室町2)が昨年10月にオープンから8カ月が過ぎた。
店舗面積は約7坪、席数は12席。店主の下迫信子さんは小学校の教師、児童相談所相談員などの職歴を経て、シニア世代のグループで活動していたところ、同所にあった「絵本カフェ」のオーナーから「引き継いでくれないか」との相談を受けた。同時期に20年以上連れ添った猫と犬が立て続けに死んだこともあり、飲食店経験はなかったが68歳で一念発起し起業した。店名には「シルバー世代の時間を楽しんでいただきたい」と願いを込めた。
「画廊喫茶や絵本カフェだった経歴を持つこの店の、もともと持っていた客層がよく、知らない客同士が知的なおしゃべりを楽しめる雰囲気を持っている」といい、「店を通じた出会いや、イベントのきっかけの場面に立ち会っている実感がある」とも。
「友人と貸農園でつくった無農薬野菜をシニア世代に提供できたら」と、野菜を多く使ったメニューを充実させたといい、「黒カレー」(単品500円、サラダ・コーヒー付き800円)、「オムライス」「手作りハンバーグ」「ナポリタン」「ドリア」(以上800円)などの定食には「野菜多めのサラダ」をセットする。ほかに「やっとおいしく入れられるようになった」という「コーヒー」(400円)など。
営業時間は11時~18時。日曜・月曜定休。6月7日まで、アマチュアカメラマンの溝田幸男さんの「九重四季彩」写真展も開いている。