門司駅前の「門司赤煉瓦プレイス」(北九州市門司区大里本町3)で7月12日、バイオリニスト熊澤洋子さんのライブ「遙(はる)かなる国からの便り」が開催される。
北九州出身の熊澤さんは4歳からバイオリンに慣れ親しみ、京都の大学に進んだ。「クラシックの基礎としてバイオリンを学んだが、サークルで出合った東欧の民族的な音色に魅了された」といい、卒業後はルーマニアやブルガリアへ「その土地で生活するような旅」をしながら自身にメロディーを焼き付けてきた。
京都在住の現在は、地元のルーマニア料理店でのライブ活動や、ジャンルを問わずさまざまなアーティストと共演。今回のライブは自身のセカンドアルバム「わたしをよぶこえ」のリリースを記念して行うもので、アルバム参加アーティストでギリシャの弦楽器「ブズーキ」を演奏するきしもとタローさん、パーカッションの田中良太さんとのトリオでの公演となる。
「東欧の音楽は古賀政男さんが愛聴していたともいわれ、古賀メロディーにもその影響は色濃く残っている。多くの人から『なんとなく懐かしい』と言われるのは、そうした背景があるのかも」と熊澤さん。「現地の村や町の人が営むたんたんとした暮らしに根差す音楽を奏でていきたい」と抱負を話す。
入場料は2,300円(予約・前売り=2,000円、ルーマニアワインほかのワンドリンク付き)。