小倉・魚町の老舗中国料理店「耕治」(北九州市小倉北区魚町1、TEL 093-522-2887)が6月、創業59周年を迎えた。
店頭の控えめに掲示されたポップのみで59周年の告知をしている
東京・浅草にかつてあった老舗そば店「おく山萬盛庵」の五男として生まれた先代社長の平野耕治さんが1955(昭和30)年、「鳥町食堂街」に開業した同店。当初「東京支那そば 耕治」の屋号で、現在でも看板商品のしょうゆラーメンを提供していたが、やはりヒット商品となった「シューマイ」など逐次メニューを増やし、次第に「高級中国料理」を冠するまでになった。かつて小倉に住んでいた松本清張も同店の「フカヒレ姿入りラーメン」を好んで食べたといわれている。
「59周年特別メニュー」として、6月7日から期間限定で当時から受け継がれている「ラーメン、ごはん、鉄火みそ」(1,000円)を500円で提供している。11時の開店時には口コミで聞きつけた客らが並び始め、来店客のほとんどが同メニューを注文している。「友人から教えてもらって来た」という5人の壮年グループの男性客は「おいしいしょうゆラーメンは小倉でも少なく、こうしたキャンペーンはありがたい」と舌鼓を打っていた。
営業時間は11時~21時30分。今月21日まで。