リーガロイヤルホテル小倉(北九州市小倉北区浅野2、TEL 093-531-1070)で3月9日、日経レストラン主催のコンテスト「メニューグランプリ」で決勝進出したデザートの提供が始まった。
昨年7月エントリーを開始し、10月に1次審査、今年2月決勝大会を迎えた同コンテスト。製菓部門のシェフ・田中雄一郎さんが、与えられたテーマ「プロが創る驚き」に合わせ、「通常デザートにはあまり使われないオリーブオイルやバジルソース、バルサミコ酢などの味覚的な新鮮さや、球体にかたどったメレンゲソースを割った時の視覚的な新鮮さ」を表現した。
エントリー総数は298点で、惜しくも優勝は逃したが決勝進出した8点に残った。コンテストでは、味や見た目のほか、原価率や提供価格、提供スピードなども審査の対象とし、「実際に店で提供した場合の経営的な側面も重視される」といい、コンテスト狙いの派手な演出や高すぎる原価の応募は排除される。
コンテストはレストランのシェフだけでなく居酒屋の料理担当やアルバイトなど、幅広い層がエントリーする。決勝の審査会場では約30分で仕上げる緊張感や、ほかの出場者との交流を通じて得られるアイデアなど、「日常の業務では得られない刺激がある」といい、「本年度もすでにアイデアを練り始めている。優勝を狙う」と意気込みを見せる。
カスタードソースに浮かべたメレンゲがフロッタント(イタリア語で浮島)をイメージするとして、「イル・フロッタント」と名付けた同メニュー。料金は1,188円(1日5食限定)。提供は4月30日まで。