小倉・鍛冶町のアートカフェ「ギャラリー・ソープ」(北九州市小倉北区鍛冶町1)で4月14日、往年のピンク映画や任侠(にんきょう)映画のポスター約200点を展示する「有楽映画劇場秘蔵ポスター展」が始まった。
約20坪の店内壁一面に、「団地妻」や「女番長(スケバン)」「鎌倉婦人」「昼下がりの情事」など昭和40年~50年代に一世を風靡(ふうび)した「日活ロマンポルノ」のシリーズや、「トラック野郎」「仁義なき戦い」「新宿アウトロー」などの懐かしいタイトルが並ぶ。ほかに、「機動戦士ガンダム」のB倍版(縦206×横146センチ)の貴重な特大ポスターも。
ポスターは、今もピンク映画専門館として営業する「有楽映画劇場」(八幡東区前田2)から貸し出されたもので、倉庫に眠っていたポスター等の販促物約600点から「かつての世俗をよく表すものを選んで」(店主の宮川敬一さん)展示した。
北九州には九州唯一のストリップ劇場やホモセクシュアル映画専門館が今もなお存在する。「このイベントをアート的に言葉にするのは難しいが、こうしたグラフィックをたくさん並べることで、当時から今に続く北九州の猥雑(わいざつ)な空気感を伝えることができれば」と宮川さん。「独特な色彩やタイプフェースの使い方、キャッチコピーなど、グラフィックデザインとしても見応えがある」とも。
数量限定でポスターの販売(500円~5,000円)もしている。
営業時間は、火曜~木曜=18時~22時、金曜・土曜=14時~22時、日曜=14時~19時。月曜定休。観覧無料。今月26日まで。
今月17日20時から、同劇場支配人の鈴木利明さんによるトークショー「有楽映画劇場と私の映画史」が行われる。入場料は1,000円(1ドリンク付き)。