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北九州の課題解決支援サイト「ローカルグッド」 クラウドファンディングも

キックオフイベントで事例紹介をした「ヨコハマ経済新聞」編集長の杉浦裕樹さん

キックオフイベントで事例紹介をした「ヨコハマ経済新聞」編集長の杉浦裕樹さん

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 地域課題の解決を事業目的とするソシオファンド北九州(事務局=北九州市小倉北区浅野2)は5月11日、市民が抱える不安や課題に人材や資金をマッチングさせるウェブサイト「ローカルグッド北九州」を立ち上げた。同日、「北九州まなびとESDステーション」(魚町3)で行われたキックオフミーティングには市民約90人が参加した。

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 北九州市は全国の政令指定都市中、高齢化率でトップ、人口増加率は最低で、「買い物難民」や「空き家問題」なども多く抱える「課題先進都市」といえる。行政だけでは解決できない課題に、市民が自ら必要な資金や知恵を差し出し社会貢献を促すことが同サイトの目的。

 サイトは「課題を知る」「データを見る」「活動を知る」「支援する」の4つのパートから成り、「課題を知る」には、市民から投稿された「点字ブロック上の違法駐輪」や「道路の混雑」など、身近な課題を集めている。蓄積されたデータはビッグデータとして活用・解析し、ゾーン特有の問題の「見える化」を図る予定。

 「データを見る」では、北九州市の生活保護世帯数や留学生数の推移などが、市が公開する「オープンデータ」を基に鮮やかなグラフで表示され、「活動を知る」では、これまで行ってきた市民活動の報告がされている。

 「支援する」では、市民活動に必要な資金や人材を集める「クラウドファンディング」の機能を付けた。現在資金を募集しているプロジェクトの一つで、「生き方のデザイン研究所」(事務局=大門1)が進める「子どもたちに『生き方のデザイナー』出前講座を届けたい」では、小学校の授業に出向き「障がい者への理解を深め、多様な人々が北九州で暮らしていることを伝え、思いやりの心を育てたい」と訴えている。

 同ファンド共同代表理事の瀬川将之さんは、「多くの課題を抱える北九州市だが、市民の社会参画は理解が広まりつつある。資金や時間やスキルを市民から集め、さまざまな課題解決を進め『課題解決先進都市』となるようにしていきたい」と期待を込める。「今後、ネット上だけでなく、プロジェクトの進捗(しんちょく)や人材のマッチングを行うミーティングも開催する」とも。

 「ローカルグッド」の取り組みは、昨年から横浜市で始められ、主宰するヨコハマ経済新聞編集長の杉浦裕樹さんは「3.11以降、地域に貢献したい市民が増えている。こうしたプラットホームを提供するチャンスだと思う」と話した。

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