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小倉で「紫川ダンボールボートレース」 オーバー50コンビが2連覇

各チームは自社PRやメッセージなどをボートのデザインに盛り込む

各チームは自社PRやメッセージなどをボートのデザインに盛り込む

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 小倉の中心部を流れる紫川下流域で8月30日、「第7回 全日本紫川ダンボールボートレース」が開催され、市民や企業、大学生で構成されたチームによる全55艇が出場した。

スタート直前に落水するチームが相次いだ

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 「紫江’s」(北九州市小倉北区船場町)前の浮桟橋をスタート地点に、川面に浮かべられた2カ所のブイを反時計回りに回る約200メートルのコースをゴールまでのタイムを競う。「親子」「オーバー40」「女性ペア」などカテゴリーごと別れたグループで予選をし、それぞれの最高タイムを出したチームが決勝へと駒を進めるルール。

 ボートの製作に使われる段ボールは全て実行委員会から支給され、航行しやすい形のアドバイスや設計図とともに参加者に渡される。スピード重視のシンプルな構造のものや各企業のPRの趣向を凝らせたものまで、さまざまな色や形の艇が出場した。

 「昨年の倍近いエントリーがあり、急遽(きゅうきょ)『親子』などのカテゴリー分けをした」(実行委員のひとり)という。親子で参加した会社員の森数学さんは「年々、親と遊ぶことを嫌がるようになってきて、子どもと一緒に遊べるのはあと数年。親子の絆を確かめることができるいいイベント」と話した。

 優勝チームは、昨年の大会でも優勝した「オレンジピール4 室町楽市」チームで、リーダーの伊古野(いこの)修さんは、「昨年と同じデザインのカナダのカヌーを模した艇を、防水性能と強度を高めた自信作で挑んだ」と胸を張った。オールを漕(こ)いだパートナーの大島治さんは「参加チーム中ほぼ最年長、オーバー50の2人が二連覇できたのは、船体デザインのおかげ」と目を細める。

 スタート前に艇が流されるチームや、スタート直後に川に転落するチームなど珍場面も続出し、にぎやかな声援と笑い声に包まれた。

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