小倉の商品企画会社「YK STORES」（北九州市小倉南区企救丘2）は「宇宙空間で使用した時の味を再現する」という「宇宙醤油」を開発し、9月2日に予約販売を始めた。

「卵かけご飯にも合う」という

　これまで、「プリンにかけるとウニの味になる『プリン専用醤油』」や「かき氷専用醤油」などユニークなしょうゆを開発してきた同社社長の吉田一直さんが、「宇宙はラズベリーのような甘い香りがする」とNASA（航空宇宙局）の研究者らの発した逸話がネット上にあるのを見つけ開発に着手。

　「北九州市民ならだれもが知っている宇宙がテーマの施設『スペースワールド』（八幡東区東田）の存在も開発の後押しをした。宇宙に親しみを持つ町の企業が、宇宙グッズを開発したことに意味がある」と吉田さん。「甘いフルーティーな香りが特徴で、肉料理からヨーグルトまでさまざまな料理に合う」という。

　「自分も含めて開発スタッフはもちろん宇宙に行ったことがない。このしょうゆをかけることで『宇宙を旅した気分になれる』ことを目標として醸造している。宇宙へのロマンをふくらませてほしい」と期待を込める。

　価格は580円（100ミリリットル）。9月下旬から、「ヴィレッジヴァンガード」ネットショップで販売する予定。