小倉駅3階改札前の「JAM広場」に1月9日、巨大クロネコが出現した。
「色々なものを送ることができる」をデモンストレーションするコーナー
ヤマト運輸(東京都中央区)が「宅急便コンパクト」のPRを目的に、体長約6メートル、高さ約2メートルの黒猫のぬいぐるみが全国行脚するイベントを企画。昨年9月の新宿駅を皮切りにこれまで全国8都市を巡回してきた。「九州ではここだけ」と同社広報担当者。
鼻のスイッチを押すと口からTシャツや荷造りテープなどのオリジナルグッズが入った「宅急便コンパクト」専用ボックスが出てくる仕組みで、ボックスは持ち帰ることができる。同サービスがさまざまな用途に利用できることをPRするため、会場では専用ボックスに入った約90種類の黒猫グッズも展示する。
「市内からやってきた叔母と姪」というふたりは「(巨大クロネコが)全国を巡回していることを知っていて、たまたま見かけたフェイスブックで『小倉』と紹介されていたので、『小倉駅』に狙いを定めて来てみた」といい、ボックスに入っていたTシャツを笑顔で受け取っていた。
広報担当者は「事前に開催する都市名までは明かしているが、具体的な場所は示していない。偶然見つけた方々の驚きや猫に対する親近感がソーシャルメディアと親和性が高い」と明かす。「自社のサービスでは運べない大きさ」といい、黒猫の輸送にはチャーター便を利用しているとも。
「宅急便コンパクト」は、宅急便60サイズ(60センチ以内)よりも小さい荷物を2種類の専用ボックスで送る対面配達サービス。「クロネコメール便」廃止に伴い昨年4月1日から開始した。
イベント開催時間は11時~19時。今月11日まで。