北九州市観光課は7月21日、課内の職員の1人を「本気過ぎるコスプレ職員」として任命し、イベントなどでのPR活動を始めた。
本気過ぎる職員は同課に配属されて2年目の井上純子さんで、「以前からコスプレが趣味」といい、毎年10月開催される「小倉ハロウィーン」にも3年連続の出場。昨年、念願の「グランプリ」を獲得した。市では、小倉駅北口の「あるあるCity」や「北九州市漫画ミュージアム」など、サブカルチャー拠点が多く存在することや、今年3回目を予定する「北九州ポップカルチャーフェス」開催などを踏まえ、サブカル層の誘客に力を入れている。
この日、門司港に新しく開設された「門司港バナナ資料室」(門司区西海岸)の開館記念イベントに「バナナ姫ルナ」の衣装で現れた井上さん。「観光課の職員として、各地で(北九州市を)PRしてきたが、どこの地域も着ている法被姿では差別化できない。市職員が自らコスプレすることで新しい発信の仕方をしていきたい」と意気込みを見せる。
衣装をデザインしたのは、地元でイラストレーターとして活動する「しいたけ」さんで、「頭の髪飾りやスカートの柄、ベルトにはバナナの断面をモチーフにするなど、各所にバナナのイメージを盛り込んだ」という。井上さんは「約3週間かけて、しいたけさんが起こしたデザインそのまま手作りした」という。
今後、8月名古屋で開催される「世界コスプレサミット」や各地の観光展などでPR活動を続ける予定。