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小倉の唐揚げ専門店「大ちゃん」、「元力士の第二の人生」支えるプロジェクト始動へ

殿畑大作さん(中央)と、クラウドファンディング「アクトナウ」の井上裕乃さん(左)と松浦克泰さん(右)

殿畑大作さん(中央)と、クラウドファンディング「アクトナウ」の井上裕乃さん(左)と松浦克泰さん(右)

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 南小倉駅前の唐揚げ専門店「大ちゃん」(北九州市小倉北区木町3、TEL 093-383-8677)が、12月から始めた「引退力士の『第二の人生』を応援する店作り」のクラウドファンディングが注目を集めている。

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 店主の殿畑大作さんは元「小倉錦」として土俵に立っていたが、腰や肘のけがなどを理由に1990年26歳で引退した。その後はテレビのグルメリポーターなどの活動をし、2012年、「もともと大好きだった唐揚げで起業を」と思い立ち、リポーターとして各地の取材で得た知識や人脈、スポンサーによる出資を支えに起業した。人気唐揚げ投票イベントの「からあげグランプリ」で、2012年から3年連続で「塩ダレ部門金賞」を受賞する人気店にもなった。

 今年に入っていったんは、米・アトランタの日本料理店立ち上げのサポートに従事するが腰痛の悪化とともに帰国。店舗の経営権を譲り受けたことで、「(再出発にあたり)力士の『第二の人生』を応援したい」「(元力士らの)受け皿になれる事業を展開したい」と、相撲のイメージを色濃くした「どすこい唐揚げ屋」(殿畑さん)へのリニューアルを思い立った。

 殿畑さんによると「力士全般に言えるが、忍耐力があり一生懸命に取り組む性格だが、実社会のビジネスとのマッチングがうまく行っていない」と、引退後の力士の多くが人生の再建に失敗している現状を話す。「中学や高校の卒業資格しか無い力士らの将来不安を取り除くことで、現役力士にも土俵生活に専念してもらえる」とも。

 リターン(見返り)には、同店メニューの唐揚げなどのほか、「相撲字の職人にオーダーする名札」などを用意する。12月5日現在、目標額の50万円に対してすでに70パーセント以上の資金が寄せられ、「こんな早くリアクションをいただけるとは予想していなかった。驚きとともに感謝している」と殿畑さん。

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