仕出し弁当の製造をメインに手掛ける「弁当の丸ふじ」(北九州市小倉北区下富野5、TEL 093-541-1948)は12月5日から、「ぬか炊きソース」の販売を始めた。
小倉の郷土料理として知られる「ぬか炊き」は通常、イワシやサバなどの青魚をしょうゆやみりんで煮込み、仕上げにぬかみそを混ぜ合わせるが、「毎日混ぜ合わせたり、温度や湿度の管理が面倒だったり」(同社社長の後藤祐平さん)を理由に、一般家庭でぬか床を常備する家庭は少なく、調理が面倒なことなどで、店頭で出来合いのものを買う場合が多い。旦過市場には専門店も多く、ぬか炊きを買い求める客でにぎわっている。
後藤さんによると、「ぬか炊きを手軽に楽しんでもらいたい。広島に『オタフクソース』があるように、地元の名物となるソースを作りたい」と思いたったことが開発のきっかけといい、「ぬか炊きの特徴である、優しいぬかの香りやぴりりとしたさんしょうのアクセントを再現できた。煮魚にかけるだけでぬか炊きの味になるソースに仕上がった」と胸を張る。魚以外に、コロッケやハンバーグ、唐揚げ、かき揚げなどにも「合う」とも。
価格は864円(300ミリリットル)。同社「旦過市場店」(魚町4)のほか、「井筒屋小倉店」(船場町)、「井筒屋黒崎店」(八幡西区黒崎)などで販売する。