
九州内の刀匠が持ち寄った刀を展示する「刀匠展 九州の技と美」が7月12日、小倉城庭園(北九州市小倉北区城内1)で始まった。
刀匠がその場で希望の銘を切るイベント「刀匠による銘切り実演と販売」
「全日本刀匠会九州地方支部」所属の刀匠14人が代表作各1点を持ち寄り開かれている同展。「太刀と刀の違い」や、表面の文様を説明する「刀の地肌(地鉄)」、刃の表面に現れる波打った模様「刃文」などをパネル解説するほか、14人のプロフィルを紹介する。
「九州地方は大陸に近いことから、海からの侵略を恐れ大宰府を中心に海防が強化され、平安時代以降、刀鍛冶の文化が発展してきた」と庭園施設長の中川康文さん。「14人には目標とする銘刀があり、各自がそれらを超えようと作品づくりに励んでいる。集まった代表作14点は切磋琢磨(せっさたくま)のたまもの」と話す。「日本刀が単なる武器ではなく、長い歴史の中で培われた伝統と美を体現する存在であることを体感してほしい」とも。
9月15日まで。同展の開催に合わせ、刀匠がその場で希望の銘を切るイベント「刀匠による銘切り実演と販売」(7月26日・27日、8月9日・10日・11日・23日・24日・30日・31日、9月13日・14日・15日)を行う。料金は2,000円~6,000円(素材による)。
同庭園の開園時間は9時~20時(入園は19時30分まで)。入園料は、大人=350円、中高生=200円、小学生=100円。