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小倉の画家が「手作り絵本展」-大人向け12作、出版に意欲も

「今後はより作家性を深めた活動をしたい」と波多野陽子さん。

「今後はより作家性を深めた活動をしたい」と波多野陽子さん。

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 小倉・魚町の雑貨クリエーター向けインキュベート施設「ポポラート三番街」(北九州市小倉北区魚町3)で7月14日から、画家の波多野陽子さんの「絵本展示会」が開催されている。

最新作「風見の獅子」を含めた絵本12冊が並ぶ。

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 波多野さんが自ら手作りした絵本12冊と絵本用原画15点が約4坪のスペースに並ぶ。「絵を描くだけでなく、ストーリーとして起承転結を持たせることは難しいが楽しい。大人の人にこそ見てほしいものに仕上げた」と波多野さん。「ストーリーは完全オリジナル。出版にもこぎ着けたい」と意欲を見せる。

 高校生の時に絵画教室に通ったことがきっかけで画家を志し、「本格的に美大などには通っていないが、絵画教室やパリの私立アトリエなどで修行を重ね、会社員をしながらずっと絵を描き続けてきた」という波多野さん。約3年前に「画家として独立する決心」をし、現在は描いたイラストやドローイングで作ったポストカード、絵画フレームの販売で生計を立てている。

 9月に開催される「行動展」へ出展のために「これまで取り組んだことのない大型(100号)の作品を、油絵で描き始めた。「アクリル絵の具でスケッチやドローイングをするこれまでの自分を『イラストレーター』だとすると、今は油絵でキャンバスの上に絵を構成できる技術と精神性が伴った『画家』なってきたと感じる。これからはより作家性を求めた活動をしたい」と波多野さん。

 開催時間は11時~18時。8月31日まで。

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