小倉・魚町の「ポポラート三番街」(北九州市小倉北区魚町3)内の「フリースペース」で9月27日、「魚町サンロード商店街」の事業提案をまとめたパネル展示「魚町サンロードプロジェクト」が始まった。
同プロジェクトは、1981(昭和56)年にアーケードが架けられた同商店街の、「アーケードの撤去」を前提とし、新しい業態のテナントや役所の出張窓口、子ども預かり所などの誘致、イベント運営など、その後の「にぎわいづくり」までを含めた事業提案をA1サイズのパネル5枚にまとめたもの。
同商店街は、魚町の他のアーケードと直接接続していないことから、利便性を問う声があった。また、「老朽化し、メンテナンス費用捻出も難しく、維持することよりも、前向きに撤去することを選んだ」と同商店街協同組合理事長の梯輝元さん。現在24店舗中10店が閉店し、「シャッター街として市民に知られるようになり、商店主らの危機感も募ってきた」という。
提案では、アーケードを撤去して芝生やプランターで「緑豊かな商店街」となった「ほっしょうじ通り」(鳥取県米子市)、アーケードの代わりにカラフルな日よけで覆った「コザ銀天街」(沖縄県沖縄市)など、他地区の事例を紹介しながら、「アーケードの支柱の代わりに木々を植え、みどり豊かな通りにし、多くの世代が幅広い時間帯で行き交う商店街」を目指すものとしている。
提案は、神奈川大学、九州工業大学、北九州市立大学の学生らによってまとめられた。