豚骨ラーメン店がひしめき合う北九州市にあって「非豚骨」ラーメン店として人気を博す、小倉・中井のラーメン店「志士」(北九州市小倉北区中井2)で1月4日、新メニュー「かつお菜塩ラーメン」の提供が始まった。提携農家の収穫が終わる3月ごろまでの期間限定。
かつお菜の他に、ごぼうのペペロンチーノ風味・パプリカなどがトッピング
「博多かつお菜」は「高菜」の仲間で、この時期鍋料理や「博多雑煮」の具材として知られる福岡県特産の伝統野菜。「カルシウムやカロテノイド、ビタミンC が多く含まれ、かつおだしが要らないほど豊かな風味が特徴」と、「野菜ソムリエ」や「九州ラーメン連合 六倉会」の顧問として活動する白木浩二さん。「生産する農家が年々減り続けている。野菜を通じた地域おこしを、懇意のラーメン店の力を借りながら行いたい」と、同店店主・別所武さんに打診した。
トッピングはかつお菜に加え、ゴボウのペペロンチーノ風味・パプリカなど、主に白木さんが考案した。「ラーメン屋が考える『野菜ラーメン』とは違った提案があって、刺激になる」と別所さん。「以前、テレビの収録向けに作った『野菜ラーメン』が好評で、客からの要望が多く寄せられた。新年を迎え、新メニュー追加で話題を提供して来店を促したい」との狙いから、双方の思惑が合致した。
価格は700円(ハーフサイズ550円)で、1日20食限定。
営業時間は11時~14時、18時~21時。日曜定休。