火災被害からの復旧工事が進む小倉の民間インキュベート施設「メルカート三番街」(北九州市小倉北区魚町3)で3月10日、テナントの一つでオーダー子ども服店の「アトリエ・セッセ」が営業を再開した。
同店は消火活動による消防水や「すす」で多くの商品を失ったが、店主の平山さんは「店を再開するときのために自宅でせっせと服を縫ってきた」という。現在は、「洗濯やアイロンがけでほとんど元通りにできた商品」を半額で販売するほか、テナントとコラボしてデザインしたネクタイ(9,870円)を展示販売している。
「火災直後は本当に落ち込んで、どうしたらいいか分からなかったが、テナント仲間や近所の方々に支えられて、『みんなで一緒に再開したい』と気持ちに切り替えることができた。火災前に企画していた『ネクタイ』づくりにも没頭することができた」という。
営業時間は11時~17時。月曜・火曜定休。現在営業を再開している店は同店のほか、「キステ」「数奇者デザイン」の2店で、全10店舗中3店。