小倉駅新幹線口の「カフェ カウサ」(北九州市小倉北区浅野2)で行われていたカメラマン・木寺一路さんの写真展「記憶喪失」が3月17日終了し、来場者数が1300人を超えた。
「震災以降、人々の絆や愛に着目した写真により関心が深まった」という木寺さんが、新生児を見つめる兄弟などの家族写真約100点展示した写真展で、期間中は来場者のポートレートを仮設スタジオで撮影し、随時展示に追加していった。「延べ来場者数は1300人を超え、撮影したカット数は数え切れないが5000カットは優に超えている」と木寺さん。店内は連日、一般客と撮影を待つ来場客でごった返した。
会場を提供した「カフェ カウサ」店主の遠矢弘毅さんは、「小さな会場でしかも有料の写真展にこれだけ来場者があるとは想像もできなかった。中には東京から訪れた来場者もいた。来場者の笑顔で店内が埋め尽くされて、店自体も喜んでいると思う」と話す。
ポートレート写真は24日までの予定で店内に展示する。