魚町銀天街の中屋興産ビル(北九州市小倉北区魚町3)で5月22日、ドキュメンタリー映画「幸せの経済学」の上映会が行われる。主催は、同ビルを運営する中屋興産、市内大学の建築を学ぶ学生のグループtonica(トニカ)と小倉経済新聞。
同作品は、約30年前まで外国人立ち入り禁止だったヒマラヤの辺境地「ラダック」が舞台。世界的に急速に広まった西欧の消費文化はラダックにも流れ込み、「自然とのおだやかな関係」を築いていたラダックの人々の伝統的な生活は一変する。近代化に翻弄(ほんろう)される現地の人びとの姿を基に、世界中の環境活動家たちがグローバリゼーションの負の側面を指摘し、「本当の豊かさとは何か」を説いた映画。
中屋興産ビルの梯(かけはし)社長は「この映画の『行き過ぎたグローバリゼーションの対極として、ローカリゼーションの促進が地域の力を取り戻し、人々や地域社会の力を取り戻す』という主題に共鳴した」と話す。同ビルには6月1日、低家賃で若手起業家を支援するインキュベーション施設「Mercato3(メルカートスリー)」が開業する。「ローカリゼーションとは言い換えれば地産地消。食べ物だけではなくて、情報や消費で地元の若手起業家を支援することは同じ」とも。
上映は15時から。上映後、入居する企業のプレゼンテーションや懇親会も行われる。映画鑑賞料は1,000円(懇親会参加費は別途1,000円)。問い合わせは小倉経済新聞(TEL 093-591-5519)まで。