北九州市の情報誌「雲のうえ」の編集方針に共感したファンクラブが作るフリーペーパー「雲のうえのしたで」の第2号が10月10日発行され、編集者らは発送準備を進めている。
昨年12月の第1号から10カ月を経て発行。「雲のうえ」で取り上げた「枝光本町商店街」(八幡東区)を特集し、「雲のうえ」掲載後の後日談や「八幡製鐵(せいてつ)所賑やかりし頃」のエピソードなどをまとめた。
「紙面には載せていないが、面白いエピソードをたくさん聞けた。私たちだけが聞くのはもったいないほど、取材対象者の皆さんはたくさんエピソードを持っている」と、編集委員で「一生もんショップ 緑々(あおあお)」(京町4)の店主・宮下緑さん。編集者らは毎号3000部を手で折り、表紙には「消しゴムはんこ」でスタンプを押して発送する。こうした手触りの感覚を残すことで「発行のモチベーションにつなげている」とも。
牧野伊三夫さん、つるやももこさん、有山達也さんら、「雲のうえ」(次号は11月19日発行予定)の編集者も宮下さんらの活動に賛同した。次号予告などが記された直筆メッセージを寄せ、今号に添えられる。
体裁はA6版24ページ。発行は3000部。全国各地の「友人知人のカフェや本屋」で配布中。配布箇所はホームページ(ブログ)で確認できる。