小倉の「旦過市場」に11月11日、焼き菓子専門店「あおぞらスコーン」(北九州市小倉北区魚町4)がオープンした。
イラストレーターのとりすなつみさんによる看板が独特の雰囲気を作る店頭
店舗面積は約4坪、イートインコーナーの席数は6席。店主の仲澤善優(なかざわぜんゆう)さんが、クリエーターの友人らに手伝ってもらいながら自ら内装を仕上げた。店頭の看板はイラストレーターのとりすなつみさんによるもので、猥雑(わいざつ)な市場の中に独特の空気感を与える外装となった。
仲澤さんは、「小倉には、リノベーションを通じたまちづくりや起業家を育てる風土がある」と感じ、約1年ほど前に宮崎県から転居してきた。「何のつながりもない土地で、唯一の情報源は『小倉経済新聞』だった」といい、当サイトで紹介した起業コーディネーターやクリエーターらに「直接会いに行った」と振り返る。
北九州と隣接する京築エリアの農業にも着目し、小倉での消費拡大の企画や、事務所が入居するシェアオフィスの屋上で菜園を営むなど、「農にクリエーティブな要素を加えて6次産業化を目指している」といい、同店の開業も「6次産業の芽ばえを小倉らしく表現したもの」と話す。
現在提供している主なスコーンは「つじりの抹茶」(180円)「アールグレイ」「チョコチップ」(以上160円)「レーズン」(170円)。ほかに「食パン」(150円)など。今後、「市場の肉や魚、季節の野菜、フルーツなどを取り入れたものも随時提供していきたい」という。
営業時間は「焼きあがる時間によって変わるが、だいたい」7時30分~夕方の商品がなくなるまで。日曜定休。