小倉南区の「自販機コンビニ」(北九州市小倉南区志井4)が2012年12月のオープンから1年が過ぎた。運営は自販機設置業の「日東ベンディング西日本」(粕屋町)。
店舗面積は約25坪。店内に、パン、サンドイッチ、ハンバーガー、カップ麺、お菓子、ガム、プリン、缶詰、ご飯、コーヒー、ソフトドリンクなどを提供する自動販売機10台や電子レンジ、テーブル・椅子などを設置。たこ焼きや空揚げを提供するイートインと合わせた席数は23席。「コンビニができると、その周辺の自販機は売り上げが落ちる。大手コンビニが店内に自販機を設置する実験的な店もでき、自販機業界でも手をこまねいている訳にはいかない」(田代修一社長)と、閉店したコンビニ跡を利用し開業に踏み切った。
たこ焼きは、「40年以上続くたこ焼き店『とみ』(八幡西区相生)と提携し、近隣の高校や高専に通学する学生など、自販機だけではカバーしきれない幅広い客層を狙い併設した」と宮脇ひとみ店長。「人と接さず買い物できる手軽さからパジャマ姿の来店客もある。近所の方々が駐車場の草取りをしてくれるなど、店が地域に根付き始めた実感がある」とも。
自販機は最新の機器を多く並べたといい、「自販機メーカーとしてのショールーム的な意味合いもある」。1年が過ぎ、「売り上げは、路上設置のものと同等かそれ以上」と言い、「この業態に手応えを感じている。これをビジネスモデルとしてパッケージ化することも検討中」と話す。
イートインの主なメニューは「たこ焼き」(6個240円、12個480円)、「空揚げ」(1個90円、弁当350円)、「牛肉コロッケ」(80円)など。
24時間営業(イートインは11時~19時)。