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小倉じんだ煮スパゲティ-サバ・イワシ支出額上位の結果受けメニュー化

「地元の郷土食をもっと若い人々に食べてもらいたい」と生駒さん

「地元の郷土食をもっと若い人々に食べてもらいたい」と生駒さん

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 小倉のコワーキングスペース「秘密基地」(北九州市小倉北区京町2)が2月15日、地産地消をテーマにしたメニュー「若松のお野菜と小倉じんだ煮スパゲティ」の提供を始めた。総務省統計局が発表した「家計調査」で、北九州市の1世帯あたりの「サバへの年間支出金額」1位、「イワシへの支出額」2位と発表されたことを受けたもの。

「じんだ煮スパゲティー」(800円)

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 「じんだ煮(サバやイワシのぬかみそ炊き)」は、初代小倉藩主となった小笠原忠興が好んで食べたことから小倉の郷土食として市民に広く親しまれている。旦過市場を中心に専門店も数多く、サバやイワシの消費が定着していることを裏付けた統計結果といえる。

 調理担当の生駒大輔さんは、子どものころから慣れ親しんだ「じんだ煮」をアンチョビスパゲティーのような料理にできないかと模索していた。「水炊きして、ぬかを抜いたじんだ煮の身をほぐし、甘辛さは残しながら若松キャベツの甘味と組み合わせ、コショウとビネガーで引き締める」という味は、イタリアンの食感と和食の風味の和洋折衷の味となった。

 生駒さんは「統計結果は友人から聞いた。郷土食とはいえ高齢者が食べるイメージがある。こうしたメニューで若い世代にも、じんだ煮の魅力が広がれば、さらに地域振興につながるのでは」と期待を込める。

 価格は800円。コワーキングスペースの営業時間は8時~22時だが、メニュー提供時間は18時以降。日曜定休。

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