小倉・旦過市場内の「大學堂」(北九州市小倉北区魚町4)の2階「屋根裏博物館」で3月4日、イラスト展「よしこさんと七色の花」が始まった。
門司港・栄町銀天街の食料品店に務めていたよしこさんが、ボールペンやサインペンで色紙などに描きためてきたイラストは400点以上に及ぶ。今回は、花や少女、街かどをモチーフにしたイラスト約150点を、「子どもと動物たちの物語」「花と少女の夢世界」「街と旅の幻影」「海との山の収穫祭」のコーナーに分け展示している。
同施設を監修する北九州市立大学教授の竹川大介さんは、フィールドワークの途中で偶然立ち寄った商店街の一角でよしこさんの絵を見つけた。その緻密で鮮やかな色彩で描かれた独特の世界観を評して「門司港のピカソ」と呼び、「本格的に画を学んだ人では描けない素朴な筆致が人々を懐かしい気持ちにさせる。63歳の今でも少女のような優しい心を持ったよしこさんならではの絵」と言う。
観覧無料。開催時間は10時~17時。水曜・日曜・祝日休館。5月10日まで。