小倉・魚町に3月15日、「名酒ギャラリー 飛来(ひらい)kizunA」(北九州市小倉北区魚町3)がオープンした。2月6日未明に起きた「魚町銀天街」の火災で全焼した「名酒ギャラリー つる平」(同)の店長だった荒木純吾さんが開いたもので、「多くの人に愛された『つる平』の歴史を終わらせたくない」と、旧店舗から約100メートル離れた場所で再開した。店舗面積は16坪、カウンター10席と座敷10席。
「つる平」は、店主の原田さんが各地の酒造場などを巡り、直接交渉して入手してきた希少な地酒や焼酎が数多く並ぶ店として、サラリーマンを中心に常連客に愛された。全焼した店舗はまだ手付かずのままで、再開のめどは立っていない。荒木さんは「つる平時代での縁を大切にしながら、店名には鶴が飛び立ち、また帰って来るという意味を込めた」という。再開にあたり、「火災直後から、多くのお客さまから安否を気遣う連絡をいただいた。新店舗の場所を提供してくれたのもお客さま。お客さまに一番居心地のいい店にしたい」とも。
メニューは「以前人気のあった宮崎や鹿児島の銘柄や、このかいわいでは飲めない希少な日本酒や焼酎約100本をそろえた」という。「食べ物のメニューなどはまだ定まっていない。以前の店で好評だった、『飲み物どれでも3杯1,000円』は続けている」と話す。
営業時間は19時~24時。