北九州イノベーションギャラリー(北九州市八幡東区東田)で4月19日、講演会「新しいモノづくりへの挑戦」が行われる。主催はプラスチックハンガー製造業のマルソー産業(門司区新門司)。
ものづくりのアイデアを募るサイト「GEEKS(ギークス)」と、それに伴うクラウドファンディングサイト「Geeky Factory(ギーキーズファクトリー)」の立ち上げを記念して開くもので、町工場と一緒に自社製品開発をする「enmono(エンモノ)の三木康司社長と同社三浦政景社長が登壇し、「北九州発のマイクロもの作り」をテーマに話す予定。
「この20年でクリーニング業のマーケット自体は約9,000億円から4,000億円へと半減している」が、針金ハンガーからの置き換えニーズなどをつかみ、クリーニング業界向けプラスチックハンガー製造では国内シェア1位を堅持する同社。米ロサンゼルスにも支社を設立して販路開拓するなど、積極的な経営で知られている。
三浦社長は2012年、「アメリカへの出張時に機内で読んだ『MAKERS』に感銘を受けた。すでに『Kick Starter』などのクラウドファンディングが流行し、コワーキングスペースやファブラボが各地に立ち上がり、ものづくりを下支えする土壌ができ上がっていた」と振り返り、「日本でも、高精度な3Dプリンターなどの出現で製造業者は転機を迎えている。本業のプラスチック射出成形技術などを生かしながら、中小の部品メーカーに自社商品開発を促したり、『MAKERS』の思想を持つ人を支援したりしたい」とサイト立ち上げの取り組みに期待を寄せる。
開催時間は13時~15時30分(その後、懇親会も予定)。入場無料。参加申し込みはホームページからできる。