![社長の江頭聖子さん](https://images.keizai.biz/kokura_keizai/headline/1405063358_photo.jpg)
「福岡リノベース」(福岡市中央区)は7月1日、入居者が好みにリノベーションできる賃貸マンション「原田ビル」(北九州市小倉北区浅野2)の入居者募集を始めた。
約55平方メートルの2LDKの間取り変更も含め、契約者がレイアウトや壁紙などを決めることができる。かかる費用はビルオーナーが負担する。「北九州でこの手法は初めて」と江頭聖子社長。
小倉駅新幹線口は「オフィスも住居もニーズが減り、空室が目立つようになった」といい、周辺の賃料も下がり気味の傾向にある。「築36年が経過したビルで、旧来の手法で募集をしても入居が決まらず、ユーザーに魅力的な提案が必要」と、リノベーションに入居者が関わる形での募集に踏み切った。
2011年から、魚町を中心に遊休不動産を利活用する「リノベーションスクール」などが開催され、これまで10件以上のリノベーション案件が事業化されるなど、「北九州はリノベーションが盛んで、オーナーも理解がある」(江頭さん)ことも背景にある。内装業を営む父親と共にこれまで江頭さんは3件の物件を事業化し、手応えをつかんだことで同社を設立した。
問い合わせ先などの情報はホームページで確認できる。