小倉の「サンロード商店街」(北九州市小倉北区魚町3)で2月15日、書家で詩人の木村慎吾さんと子どもたちによる書のワークショップ「書×こども」が開かれた。昨夏に続く2回目。
約130人の親子連れが参加。木村さんが書いた「道標(みちしるべ)」の書の周辺に、子どもたちが思い思いのイラストをクレヨンで描き、約1時間で幅約6メートル、高さ1.5メートルのキャンバスは絵で埋め尽くされた。
一昨年まで保育士として働いていた木村さんは昨年、「ポポラート三番街」(同)にアトリエを開設し、書家として活動を開始した。出産祝いや結婚祝い、誕生日プレゼント用の「メッセージ」を独特の筆致で制作。自らつづった詩を「詩太(うーた)」名義で発表し、書として認(したた)めている。
保育士として働いた経験から「幼少期に感じた『ワクワク』や『ドキドキ』の経験数が基になって、将来何かに挑戦するときの意欲や好奇心、探究心が芽生える」と昨夏第1回を開催し、100人以上の参加者が集まり感触をつかんだ。「イベントを通じて子どもたちに、困難に打ち勝つ心が育てば」と抱負を話す。