八幡の「槻田(つきだ)市場」近くに昨年7月、チョコレート専門店「CACAPON(カカポン)」(北九州市八幡東区竹下町)がオープンし半年がたった。
店舗面積は約1坪、ショーケース内には7カ国から輸入したというカカオを使ったチョコレートを並べる。昨年10月~12月の約2カ月間は「エボラ出血熱が原因で原材料のカカオ価格が高騰したことと機械の故障で製造ができなくなり、やむなく休業した」と店主の國本伸夫さん。現在は輸入価格も落ち着き、通常営業に戻っている。
國本さんは元製氷会社のサラリーマン。もともとチョコレートが大好きだったことと、小さな店で起業したかったこと、本で見たアメリカのチョコレート職人の記事に刺激されたことなどが重なり独立開業したという。
製造方法は「独学、自己流」と國本さん。「まだまだ発展途上なのは、お客さまも自分もよくわかっている。シンプルな材料でおいしいチョコレートを作るのが目標」と意気込む。
「カカオは本来果物なので独特の酸味がある。甘さを抑えたチョコレートはカカオ本来の味を楽しめる」といい、砂糖は使わず、甘味料「エリスリトール」で甘さを調整している。「エリスリトールは、ゼロカロリーで虫歯の原因菌を増殖させない効果が期待できるとして、特定保健食品にも指定されている」とも。
カカオ産地別の商品は「ベトナム」「コロンビア」(以上200円~)、「ガーナ」「トリニダード・トバゴ」「グレナダ」「パプア・ニューギニア」「マダガスカル」(以上150円~)。ほかに数種類をブレンドした「めぐり逢い」(150円)など。
営業時間は12時~19時。