小倉の「パークサイドビル」(北九州市小倉北区堺町)1階で4月1日から、移動カフェ「KIITOS(キートス)」が営業を始めた。
一昨年まで「ローソン小倉堺町店」だった約30坪のスペースに店を構える同店。湯沸し器や流し台を備えた軽自動車で販売するスタイルが通行客の関心を引いている。
店主の藤笑(ふじわら)真澄さんは、以前勤めたカフェで「おいしいコーヒー一杯で幸せになれる」と来店客の一人が言ったことをきっかけに起業したという。「いずれは固定した店舗を持ちたいが、まずはリスクの少ない起業をと考え、4年前に友人の木工作家に依頼して軽自動車を改造し独立開業にこぎ着けた」と話す。
「子どもの頃からフィンランド好き」という藤笑さん。店名のキートスはフィンランド語で「ありがとう」の意味。内装のコンセプトは「北欧の子ども部屋」のイメージに仕上げた。
コーヒー豆選びは「全体の約5パーセント程度しか流通していない『スペシャルティー・コーヒー』の中の、さらに有機農法で栽培されたものだけを使っている」というこだわりも。主なメニューは、コーヒー(300円)、「有機豆乳オレ」(350円)、「バニラカフェオレ」(400円)、「キャラメルマキアート」(450円)など。
営業時間は毎週水曜の12時~17時。毎週金曜は「コレット」(京町3)裏の駐車場で営業するほか、週末には各地のイベントなどにも出向くという。