八幡・陣原(じんのはる)駅前に4月16日、「うどん満月」(北九州市八幡西区陣原1)がオープンした。旧店舗(三ヶ森)からの移転によるもの。
店舗面積は約33坪、席数は45席。うどん専門店「津田屋官兵衛」(小倉南区津田新町3)店主の横山和弘さんが主宰する「豊前裏打会」の一員で、同店で修業した元自衛官の岩下輝さんが経営する。同会は、北部九州で広く親しまれている柔らかいうどんではなく、コシの強い麺を提供し、根強いファンが多いことで知られている。
「自衛官だったころに、先輩から連れられて行った『津田屋官兵衛』で食べたうどんの味に感動した」という岩下さん。家族を説得して退職し、同店で修業をはじめ、2008年に独立開業した。今では弟子を取ることのなくなった横山さんの「最後の直系の弟子」にあたる。
うちわ大に広げたごぼう天などの見た目のインパクトや、地元で広く使われている「ヤマニ醤油」(門司区葛葉)をだしに使い、「ゆで置きした麺ではなく、注文後にゆで始めることで、提供時間はかかるがおいしいうどんを提供することができる」などの工夫を重ね、「次第に客数が増えた。従業員も増えてより安定した経営するためには拡大を」と昨年から物件を探し始め、移転にこぎ着けた。
主なメニューは、かけうどん(350円)、ごぼう天うどん、鶏そぼろうどん(以上550円)、海老天ぶっかけ(750円)、天ざるうどん(980円)など。うどんとセットで「ミニカツ丼」「ミニ牛丼」(300円)などを追加できる。
営業時間は、11時~16時、17時~21時。