西日本工業大学「地域連携センター」(北九州市小倉北区大門1)で6月29日、建造物や史跡に虹をかける「虹の橋プロジェクト」のデモンストレーションが行われた。
学生ら約30人と梶谷克彦助教によって進められているアート活動で、市内の歴史建造物などを背景に、散水機でまく水のスクリーンに疑似的な虹を映しだす。「虹を組み合わせた写真や動画を各所にアップロードすることで、市民に知られていない市域資源の再発見につながる」(梶谷さん)といい、これまで紫川や明治期の赤レンガ建築などを素材にインスタレーションを行いフェイスブックなどに投稿してきた。
「太陽の角度」「光の強さ」など綿密に計算したデータを元に虹の再現を行うが、「おおよその目安として、自分の影が身長より長く伸びること。影の輪郭がシャープに見えるときに虹が見えやすい」という。
「数日前に、米国での連邦裁高裁判決で同性婚が認められたことで、虹(レインボー)のニーズが高まる。プロジェクトを本格的に始動し、連続して市内の資源を発表していく」と専用サイトを立ち上げた。学生らは「『北九州』を検索した時にこのプロジェクトの写真が多く現れるよう、登録件数を増やして『虹のまち、北九州』のイメージを作っていきたい」と抱負を話す。