小倉駅前の「コレット」(北九州市小倉北区京町3)で8月19日、宗像市の食品加工業者や工芸作家が商品を持ち寄り販売する「むなかたコレクション」が始まった。主催は、地元生産者グループ「むなコレ」。
6階、約24坪の特設会場に、農産・水産加工品やしょうゆ、スイーツ、ガラス、木工芸、アクセサリーなど17社約200種以上の商品を並べる。「むなコレ」副会長で「マルヨシ醤油」(宗像市上八)専務の吉村一彦さんは「生産者がものづくりに込めた思いなどを直接お客さまに説明し、宗像市を身近に感じてもらいたい」と約2年前から各地のデパート店頭などで活動している。
玄界灘の豊富な海産物が揚がる港や、平野部に広がる農産地があることを背景に「6次産業化」が進み、バラエティー豊かな加工食品があることや、近年ガラス工芸や家具、陶器の作家らが工房を開いたことで、工芸品の産地のイメージも広まりつつある同市。「宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界文化遺産の「暫定リスト」から「候補」に昇格したことで観光活動にも拍車がかかっている。
吉村さんは、「2年後に予定される世界遺産登録までに、活動を通じて多くの人に宗像に来てもらいたい」と期待を寄せる。