小倉駅前を中心とする商店街一帯で10月18日、「こくらハロウィーン」が開催され、昨年(2000人)を上回る約2200人が参加した。
小倉駅前から「魚町銀天街」を経由して「リバーウォーク北九州」(室町1)まで、仮装した参加者がパレードしたほか、子どもたちが商店街各店を巡ってお菓子をもらう「トリック・オア・トリート」などが行われた。
「井筒屋」(船場町)前にはファッションショーのようなランウエーを設け、参加者が仮装の出来などを披露した。「本業は歯科医」という男性グループが歯と歯ブラシを模した衣装で「歯の健康」を訴えたり、ミュージカル「キャッツ」のような特殊メークを施したチームがフルートを演奏したりするなど、個性的な演出をする参加者も見られた。中には筋肉を誇示するだけの男性ペアも。
「リバーウォーク北九州」での表彰式では、学生主導によるフラッシュモブも行われ、参加者たちによって異常な盛り上がりを見せた。グランプリを獲得したのは市内のOLペア井上純子さんと白石蘭さん。「初回の開催で賞をもらって以来、ずっと参加している。今回も個性的な衣装と(フルートを吹くなど)パフォーマンスで臨んだ。来年も連覇を目指す」と意気込みを見せた。
ほかに、「ハートフル賞」を受賞した古屋美恵さんと上川裕子さん姉妹は「スターバックス」ファンで、一緒に参加した子どもたちを「フラペチーノに見立てた衣装を5日間で仕上げて挑んだ」という。「1人だけ『黄色いランプ』にしたアイデアがよかった」と賞を手渡した「ナカノテツ」(京町2)社長の中野新嗣さん。
今回の開催では、「商業施設や商店主を巻き込んで、仮装やオリジナルバッジを装着した来店客に特典サービスする仕組みをつくった」(実行委員長で西日本工業大学助教の梶谷克彦さん)といい、にぎわいづくりに一層踏み込んだ開催となった。「今後も、小倉の街が潤うようなハロウィーンにしていきたい」と抱負を話した。