昨年5月オープンし、「うまい棒」食べ放題で話題になった小倉・紺屋町のスナック「うまい棒」(北九州市小倉北区紺屋町)が1月からユニークな新サービスを矢継ぎ早に発表している。
壁面一面に「うまい棒」約2万本をディスプレーし、来店客はうまい棒食べ放題の同店。昨年9月には「月額540円でランチ食べ放題」のサービスを始めた。
今年から、深夜3時から6時の時間帯に「卵かけごはん専用食堂」として営業を開始した。「提供はとても簡単だが、(レシピ検索サイトで)検索すると2000件以上ヒットする。こだわりの強い人が多い人気メニューで、深夜帯の飲食店勤務帰りの客にも受けると感じた」(店主の大山圭太さん)と、サービス開始のきっかけを話す。
2月には、「ドリンク一生飲み放題10万円」の企画も打ち出した。「数年前に、海外のパブが出資を募るために一生分のビールや株券を1,000ドルで発売したのを知り、自分の店でも導入できないか検討していた」という。「うまい棒を使った簡単な料理を提供するなど、ドリンク以外のメニューで収益を」と勝算はしっかり見込んでいる。
ほかに、「ワイン定期券」(1日3杯まで無料、1カ月3,000円)も導入する予定。「これまで、他店で食事をして、その後来店する『2軒目ニーズ』のお客さまが多く、それ以前の時間帯を埋めるために思い付いたサービス」という。「『スナック』は業態としてのスナックではなく、スナック菓子の意味。意外と多い女性客に対して、いかにハードルを下げるかを考えている」とも。
スマートフォン向けのアプリも開発した。アプリにはダウンロードしたユーザー固有の番号が渡され、番号当選者に毎週1万円の同店利用券が進呈される。「アプリは必ず飽きられて削除される。毎週当選者を出すことで削除を防ぐ」とITビジネスを本業とする大山さんらしい着想を見せる。
営業時間は11時~14時(月曜~金曜)、19時~翌6時(月曜~土曜)。日曜定休。チャージ料は540円。