小倉・紫川の「水上ステージ」(北九州市小倉北区船場町)で3月11日、市民らが集まり歌う「紫川大歌声喫茶2016」が行われた。主催はまちづくり団体「We Love小倉協議会」(同紺屋町13)を中心とする実行委員会。
この日は13時から、地域活動を担う大学生や元「175R(イナゴライダー)」のギタリスト・カズヤさんの呼び掛けで集まった20人のギタリストたちの演奏を皮切りにイベントが始まった。
東日本大地震が起こった14時46分に参加者全員で黙とうをささげた後、15時から、高校生から70代のシニア世代まで幅広い年齢層の市民ら約200人が、「合唱組曲 北九州」「花は咲く」など10曲を歌い上げた。
実行委員長の辻利之さんは「復興という言葉も以前ほど聞かれなくなった。被災地への思いを風化させないようにと当イベントを2014年から続けている。これまでと同様、市民センターなどに集まる市民たちと共に歌の練習を重ねてきた」と話す。
ステージ近くでは同日、宮城県の特産品販売や「芋煮」の振る舞いが行われた。会場で集めた募金は「福岡宮城県人会」(熊本町2)を通じて被災地へ送るという。